本来、真性包茎は放置していても問題ないものです。これは、男性の成長とともに自然と解消されるものだからです。新生児の場合は90%以上が真性包茎の状態ですが、これが思春期を超えて成人になっていくと全体のわずか5%程度にまで減少します。

普通は自然とその状態が改善されていくものであるため、特別に治療を施す必要がないものです。しかし、少数ながらそうはならない人たちも存在します。自然に状態が改善されない人に対しては、それを放置することによって様々な問題が生じる可能性があるため、このような場合には早急に治療しなくてはいけません。

まずは自分で状態を確認するのが重要

包茎で問題になるのは、あくまでも真性包茎に限られたことです。一般的に、包茎にはいくつかの種類があります。まず、仮性包茎と呼ばれるものです。仮性包茎は、亀頭が露出しない程度に皮が被っていますが、自分の力でその状態を改善できる程度の症状のことを指します。具体的には、性行為を行うときに亀頭がきちんと露出するようになっている人です。

この状態の人は、治療を行う必要はありません。自力で包茎状態を改善できる場合には、亀頭の健康状態を守ることができるからです。そして、一部分で亀頭と包皮が癒着している包茎は生理的包茎といいます。生理的包茎も、治療の必要性はありません。生理的包茎は、肉体の成長とともに改善される可能性のあるものなので、年齢が若い状態のときにはその癒着が剥がれることを待つことができます。

成人まで待って癒着が改善されない場合には治療を考慮する必要がありますが、若い人が現状で慌てる必要はありません。包茎の中で、完全に治療の必要性があるのは亀頭を包皮が完全に覆っている真性包茎だけです。真性包茎の場合は、将来的に日常生活にも支障をきたす程度でトラブルが発生することもあるため、早急に病院で相談した方が賢明です。

排尿障害や亀頭包皮炎が起こりやすくなる

真性包茎の問題点は、亀頭と包皮の癒着の程度が大きい点です。仮性包茎の場合は、自分の手で包皮をめくることによって亀頭を露出させることが可能です。しかし、真性包茎の場合はそれを行うと痛みが伴うこともあります。自分で亀頭を露出させることができませんので、包皮の中に存在している汚れや垢などを掃除することもできなくなってしまいます。

実際に、真性包茎の患者は排尿を行うときにバルーニング現象と呼ばれる状態が発生することがあります。これは、亀頭と包皮との癒着が強い影響で包皮の中に尿が溜まってしまう現象です。包皮の中に良くない物質が溜まりやすい環境ができてしまいますので、自然と炎症が生じやすい環境になってしまいます。典型的な症状としては、亀頭包皮炎が挙げられます。

亀頭包皮炎は、細菌が感染することによって亀頭の内部が腫れてしまう症状です。この症状になってしまうと、最悪の場合下着に膿が付いてしまったりするのでパートナーとの性行為にも支障が生じます。また、悪臭がしてしまうのも真性包茎の大きな問題点です。汚れや垢が溜まりやすいので病気にかかりやすい体になり、しかも周囲にも悪影響を与える可能性があるのが真性包茎の大きな問題点です。

自分とパートナーを傷つける可能性が高くなる

真性包茎は、本人の健康状態のリスクを悪化させる可能性が高くなります。身体的な症状では亀頭包皮炎などが典型ですが、実は陰茎ガンのリスクも上がる可能性があることもわかっています。重度の真性包茎になると、皮が亀頭を圧迫する状態にも陥ってしまいますので循環障害が生じるリスクが生まれます。

陰部周辺の環境が悪くなってしまいますので、その影響が結果的にガンのリスクの上昇にも繋がっていると考えられています。また、本人だけではなく性行為を行う際にパートナーを傷つけてしまう可能性もあります。

真性包茎の患者は、射精障害に陥っていることが多く普通の状態で性行為を行うことができないからです。重度の真性包茎になると、陰部に与えられる刺激の程度が包皮をかぶっていない状態の患者と比較して狂ってしまいます。

刺激の感覚が一般人とは異なりますので、通常の性行為を行ったとしても射精をすることができなくなったり、早漏になってしまったりすることがあります。真性包茎になると、亀頭の発達が遅れてしまうリスクも生まれますのでこういったトラブルが発生する可能性は常に存在します。ですから、自分やパートナーを傷つけないためにも最善の治療を行うことが大切です。

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まとめ

真性包茎は、成人してから放置することにメリットはありません。むしろ、自分や大切な人を傷つけてしまうリスクの方が高くなります。真性包茎の問題点は、様々な病気や精神的なコンプレックスを誘発させやすい環境を作ってしまうことです。

仮に、包皮に覆われている内部で悪性のウイルスが繁殖していた場合には、その状態でパートナーと性行為をすることで相手にも良くない病気を移してしまう可能性は十分に存在します。現状で何の症状もなかったとしても、将来的に罹患リスクが高くなる可能性を否定できませんので、そういった問題点を改善するためにも治療をする必要があります。